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墓じまいとは|費用相場・改葬手続きの5ステップ・離檀料トラブルを避ける進め方

公開日 2026年8月16日 ・ 更新日 2026年8月16日 ・ 9分で読めます

墓じまいとは、今あるお墓を撤去して墓地を管理者に返還し、遺骨を別の場所(永代供養墓・樹木葬・納骨堂など)へ移すことです。遺骨の引っ越しにあたる手続きを法律上は改葬と呼び、市区町村の許可が必要です。

「墓が遠方で管理できない」「継ぐ人がいない」――墓じまいは今や終活の定番テーマですが、手続きの順番を間違えたり、寺や親族への根回しを飛ばしたりすると、離檀料や親族間のトラブルに発展しやすいのも事実です。この記事では、5ステップの手順・費用相場・トラブル予防をまとめて解説します。

墓じまいの全体像――改葬5ステップ

墓じまいの流れを改葬5ステップで示す図。親族の合意、改葬先の確保、寺・霊園へ相談、改葬許可申請、供養と撤去
図:墓じまいの流れ ― 改葬5ステップと費用のめやす。放置の先は「無縁墓として合祀」です。
  • ステップ①:親族の合意を取る。墓は「家族の感情」の象徴であり、独断で進めた墓じまいは兄弟・親戚トラブルの火種の筆頭です。誰の遺骨が入っているかを確認し、関係する親族に事前に相談します
  • ステップ②:改葬先を決める。永代供養墓・樹木葬・納骨堂・手元供養など。決めると受入先から「受入証明書(永代供養許可証等)」が発行されます
  • ステップ③:今の墓地の管理者(寺・霊園)に伝える。埋蔵(埋葬)証明書を発行してもらいます。寺院墓地の場合、ここが離檀の相談の場になります
  • ステップ④:市区町村に改葬許可申請。現在の墓地がある市区町村へ、改葬許可申請書+受入証明書+埋蔵証明書を提出し「改葬許可証」の交付を受けます。遺骨1体ごとに必要です
  • ステップ⑤:閉眼供養→遺骨の取り出し→墓石の撤去・更地返還→改葬先へ納骨。石材店の手配は墓地指定の業者がいるか先に確認します

費用相場――総額のめやすは30万〜300万円

  • 撤去側の費用:墓石の解体・撤去・更地化が1㎡あたり10〜15万円程度(重機が入れない立地は割増)。閉眼供養のお布施が数万円。改葬許可の手数料は無料〜数百円程度
  • 離檀料:寺院墓地の場合、これまでの供養への感謝として包むお布施で、相場は数万〜十数万円程度。法的な支払い義務があるものではありません
  • 受入側の費用:合祀型の永代供養墓なら1体数万〜10万円台、樹木葬・納骨堂は数十万円、個別の永代供養墓や新しい一般墓なら100万円超と幅があります。「どこへ移すか」が総額を最も左右します
  • 遺骨が多い・古い墓ほど費用は増えます。見積りは石材店・改葬先とも複数から取りましょう

離檀料トラブルを避ける寺との話し方

トラブルの典型は、事後報告や書類の依頼から入ってしまい、寺側の心情を害して高額な離檀料を求められたり、埋蔵証明書の発行を渋られたりするパターンです。

正しい順番は「相談」から入ること。「継ぐ者がおらず、無縁墓にしてしまう前にきちんと供養の形を変えたい」と、これまでの感謝とともに事情を話せば、多くの寺は協力的です。

それでも法外な金額(数百万円等)を要求された場合は、支払い義務はないことを踏まえ、即答せずに持ち帰り、弁護士や自治体の消費生活センター、本山の相談窓口に相談します。埋蔵証明書が得られない場合でも、市区町村に事情を説明すれば改葬手続きを進められる運用がありますので、窓口に相談してください。

親族トラブルを避ける進め方

反対が出やすいのは「先祖を捨てるのか」という感情論です。対策は①合祀ではなく個別安置や樹木葬など「お参りできる形」を選ぶ ②費用負担と新しいお参り先を示して相談する ③高齢の親世代には「あなたの代で無縁墓にしないための行動」だと伝える、の3点です。

言い出すタイミングは法事・お盆など親族が集まる場が自然です。おひとりさま・子のない夫婦は、自分の納骨先の確保と死後事務委任契約までセットで設計しておくと、墓じまいが「やりっぱなし」になりません。

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よくある質問(FAQ)

墓じまいをしないで放置すると、どうなりますか?

管理料の滞納が続くと、墓地の管理者は官報公告や立札での告知などの手続きを経て「無縁墓」として墓を撤去し、遺骨を合祀できます。つまり放置の行き着く先は、結局「誰も選んでいない形の墓じまい」です。管理できる人がいるうちに、自分たちの意思で移す先を選ぶ――これが墓じまいの本質だとご理解ください。

遺骨の一部だけ移す、自宅に置く、散骨することはできますか?

できます。一部だけ移す「分骨」には墓地管理者の分骨証明書が必要です。自宅での手元供養は法律上問題ありません(庭への埋葬は不可)。海洋散骨は節度をもって行う限り違法ではないとされ、専門業者を使うのが一般的です。ただし散骨は後から「お参りする場所」がなくなるため、一部を手元や永代供養墓に残す組み合わせが親族の納得を得やすい形です。

墓じまいの費用は誰が払うべきですか?相続財産から出せますか?

法律上、墓や仏壇(祭祀財産)は相続財産とは別枠で、祭祀承継者が管理を引き継ぎますが、費用負担のルールは法定されていません。実務では承継者が負担しつつ、兄弟で分担する例が多数派です。親の生前なら、親自身の意思と資金で墓じまいまで済ませてもらうのが最も揉めません。

まとめ

  • 墓じまい=改葬。①親族合意②改葬先③埋蔵証明④市区町村の許可⑤閉眼供養・撤去の5ステップ
  • 費用は撤去1㎡10〜15万円+離檀料数万〜十数万円+改葬先費用。総額30万〜300万円
  • 離檀料に法的義務はない。寺には「依頼」でなく「相談」から入るのが最大の予防策
  • 放置の先は無縁墓としての合祀。管理できる人がいるうちに自分たちで形を選ぶ

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この記事の監修

ゾウゾクグループ

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