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一日葬とは?費用・流れ・家族葬との違い

公開日 2026年9月11日 ・ 更新日 2026年9月11日 ・ 8分で読めます

「二日間の葬儀は、高齢の親族には体力的にきつい」「遠方の家族が二日も泊まれない」——そんな家族の現実解として広がっているのが一日葬です。通夜を省き、告別式と火葬を1日で行う形式です。

式そのものは残すので、直葬ほどの割り切りは要らない。二日間の負担もない。ちょうど中間の選択肢ですが、「1日だから費用も半分」と考えると見込みが外れます。この記事で費用の実態と流れ、選ぶ前の確認点を押さえてください。

この記事の要点

①一日葬は通夜を行わず、告別式・火葬を1日で終える形式。式は行うため、直葬と違い祭壇での正式なお別れができる ②費用のめやすは40〜90万円程度。通夜の飲食費は減るが、祭壇・棺・式場などの基本費用は二日葬とほぼ同じで、式場使用料が2日分かかる場合もあるため「半額」にはならない ③実際には前日に納棺などの準備があり、拘束は「実質1日半」と考えておくとずれがない ④通夜を省くことを菩提寺が認めない場合があるため、寺院とのお付き合いがある家は事前相談が必須。高齢・遠方の参列者が多い家族に向く

一日葬とは——通夜を省き、告別式は行う

従来の葬儀は「1日目に通夜、2日目に告別式と火葬」の二日構成です。一日葬はこのうち通夜を省略し、告別式から火葬までを1日で行います。祭壇を設け、僧侶に読経してもらい、参列者が焼香する——式の中身は通常の告別式と同じです。

位置づけを整理すると、「式を丸ごと省く直葬」と「二日間行う家族葬・一般葬」の中間です。式による正式なお別れは確保しつつ、参列者の拘束を1日に抑える。この設計思想が、高齢化と親族の遠方化が進む今の家族に合っています。参列者の範囲を絞る考え方は「家族葬とは?」と共通です(一日葬×家族葬という組み合わせが実際には多数派です)。

費用のめやす——「半額」にならない理由

費目二日葬との比較
祭壇・棺・車両など基本費用ほぼ変わらない(1日でも同じ設営が必要)
通夜振る舞い(飲食)・通夜の返礼丸ごと不要になる——ここが主な削減分
式場使用料前日の安置・準備で2日分の請求になる式場もある。要確認
お布施通夜の読経がない分の考え方は寺により異なる。事前に相談を
費用構造のめやす(2026年8月時点)。総額のめやすは40〜90万円程度で、地域・人数・プランで変動します。

つまり削れるのは主に通夜まわりの飲食・返礼と、参列者側の宿泊負担です。祭壇や式場という「箱」の費用は残るため、二日葬の6〜8割程度に収まればよい設計、と見込んでおくと現実とずれません。費用の内訳精査と複数社比較は「葬儀費用は誰が払う?」もあわせてどうぞ。

当日の流れと、前日までの準備

  1. 前日まで——搬送・安置、葬儀社との打合せ、死亡届の提出、そして納棺は前日に行うことが多いのが実際です。「一日葬=拘束1日」ではなく、実質1日半と考えておきましょう
  2. 当日午前:告別式——開式→読経→弔辞・焼香→喪主挨拶→お別れ(棺に花を入れる)→出棺。所要1時間〜1時間半程度
  3. 火葬・収骨——火葬場へ移動し、火葬の待ち時間(1〜2時間)をはさんで収骨します。この待ち時間に精進落とし(会食)を行う地域・家族もあります
  4. 初七日——繰り上げて式の中で済ませる(式中初七日)のが一般的です。以後の法要の区切りは四十九日になります

家族葬・直葬との違いと、向いている家族

形式日数費用のめやす
家族葬(二日)通夜+告別式2日100万円前後
一日葬告別式のみ1日(実質1日半)40〜90万円
直葬(火葬式)なし(炉前で別れ)10〜40万円台
3形式の比較のめやす。詳しくは直葬の解説もどうぞ。

一日葬が向くのは、高齢の参列者が多い・遠方の親族が日帰りで参列したい・式でのお別れはきちんとしたい家族です。逆に、弔問客が多く見込まれる場合は、参列が1日に集中して受け切れないことがあり、二日構成のほうが回ることもあります。

そして最大の注意点が菩提寺です。通夜の読経を省く形式を、寺院が快く思わない・認めない場合があります。寺院墓地に納骨する予定があるなら、一日葬を決める前に必ず菩提寺へ相談してください。ここを飛ばすと、直葬と同じく納骨をめぐるトラブルの火種になります。形式の希望は、本人が元気なうちに書き残しておくのが家族への一番の助けです。

「式は1日でいい」——その希望、家族に伝わる形にしませんか——葬儀の形式・呼んでほしい人・お寺との関係まで、エンディングノートの項目に沿って無料で残せます。

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よくある質問(FAQ)

一日葬なら、費用は二日の葬儀の半分になりますか?

なりません。削減できるのは主に通夜振る舞いなどの飲食費・通夜分の返礼品で、祭壇・棺・車両といった基本費用は1日でも同じだけかかります。さらに式場によっては、前日の安置・設営のために使用料が2日分請求されることもあります。めやすとしては二日構成の6〜8割程度。費用を大きく抑えたいのであれば、一日葬にすることよりも、複数社の見積りを同条件で比較することのほうが効きます。

通夜をやらないことを、親戚にどう説明すればいいですか?

理由を添えて先に伝えるのがすべてです。「高齢の親族に二日間はご負担なので」「遠方の方に日帰りいただけるように」といった参列者への配慮としての説明は、最も受け入れられやすい伝え方です。訃報連絡の段階で「葬儀は〇日に一日葬で執り行います」と形式を明記し、参列いただきたい方には時間と場所をはっきり案内してください。事後に不満が出やすいのは形式そのものより「聞いていなかった」ことなので、連絡の範囲を広めに取るのが安全です。

菩提寺に一日葬を相談したら、渋られました。どうすれば?

まず、寺の立場では通夜の読経も大切な儀式であるため、渋られること自体は珍しくありません。進め方は3つ——①事情(高齢の親族・遠方など)を具体的に伝えて理解を求める、②通夜は自宅で家族のみの「仮通夜」として僧侶なしで行う折衷案を相談する、③お布施の考え方を率直に聞く。それでも折り合えず、寺院墓地への納骨予定がある場合は、形式を二日構成に戻す判断も現実的です。納骨を断られる事態が、家族にとって最も重い結果だからです。

一日葬でも香典や返礼品は必要ですか?

参列者を迎える以上、基本の考え方は通常の葬儀と同じです。香典をいただくなら当日返しか後日の香典返しを用意し、辞退するなら訃報連絡に「ご厚志は辞退申し上げます」と明記します。一日葬では通夜振る舞いがない分、告別式後の精進落とし(会食)や返礼品の内容で感謝を表す家族が多いです。人数が読みやすい形式なので、返礼品や会食は確定人数に合わせて直前調整できるのも一日葬の実務上の利点です。

まとめ

一日葬は通夜を省き、告別式と火葬を1日で行う中間解です。式でのお別れは残るため直葬ほどの割り切りは不要で、高齢・遠方の参列者の負担を大きく減らせます。ただし費用は「半額」にはならず(めやす40〜90万円)、菩提寺が通夜の省略を認めない場合がある——寺院墓地に納骨予定があるなら事前相談が必須です。納棺は前日、拘束は実質1日半という実態も含めて設計を。形式の希望は、エンディングノートの一筆で家族に届けてください。

葬儀の形式の希望、書き残しておきませんか

一日葬でいいのか・お寺とのお付き合い・呼んでほしい人。エンディングノートの項目に沿って書くだけで、家族の判断が軽くなります。登録不要・ブラウザだけで完結します。

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この記事の監修

ゾウゾクグループ

長年にわたり相続分野で積み重ねてきた経験を活かし、zouzoku(ゾウゾク)を運営しています。相続・家族信託・終活に関する書類作成ツールと解説記事を提供しています。

ご利用にあたって:本記事は一般的な情報提供であり、法律・税務・宗教慣習の個別助言を行うものではありません。費用や取り扱いは地域・宗派・事業者により大きく異なります。実行にあたっては各窓口や専門家にご確認ください。(本文中の情報は2026年8月時点にもとづきます)